建て替え

建替え工事

作業工程

新築工事というと既存に樹木や建物が残っていた場合、木は伐採し、建物もあっという間に解体して更地にしてしまうものですが、今回ご紹介する七里ガ浜診療所の工事は、施主様が庭木をとても大切にする方で、既存の樹木を伐採せずに活用する為に、2年も前から根廻しをして移植の準備をした現場です。庭木の移植をして古い建物の解体を近所の方々の迷惑にならないよう注意しながら施工しました。

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幹直径４０ｃｍの大サクラは職人がスッポリ埋まってしまう程深くまで根廻しをしました。
２年前からの根廻しで細根がギッシリ出て移植準備もバッチリ。根を大切に掘り取って移植しました。

建物の邪魔にならない場所へ庭木を丁寧に移植し建物の解体です。
広々とした更地になりました。

左の写真は地鎮祭の様子です。 中央はベタ基礎。配筋の状態です。
建物内に径13㎜の異型鉄筋を2段で配筋しています。建物下全体に基礎工事をすることで地震に対する抵抗を高くすることができます。
ホールダウン金物。建物の構造体である、土台と柱を基礎に固定します。3つの要素が構造体を緊結することにより、地震に対する抵抗力が高まります。
また、縦揺れ時に建物が基礎から離れてしまう事を防ぎます。

(左）基礎の上に土台を乗せ、柱を立てていきます。
(中央）柱の上に梁をかけます。クレーンを使用します。
(右）梁の上に屋根を組んでいきます。

木構造が組上がったら、屋根下地となる野地板（のじいた）を葺きます。コロニアル葺きの屋根が完成して雨対策も万全です。
たすき掛けになっている木材が「両筋交い」です。筋交いとは水平に加わる力［地震力・風力］に抵抗する構造材です。
両筋交いは両方からの力に強いので地震に耐える強度を保つことができます。土台と柱と梁を筋交いプレートという金物で接合して耐震壁を作っています。
通常の２倍の筋交いで耐震補強されているので安心です。

柱に塗られている黒い部分が自然素材でできた防蟻剤を施工した部分です。天然の炭でできているから身体に安心。
更に調湿効果、マイナスイオン効果など訪れる患者さんの事を考えた健康を守る建物です。
８月６日・７日と９月３日・４日に構造見学会が開催されました。
「体に優しい診療所」がどのように作られているのか施工写真やパネルを展示して来場者の方々にご説明しました。
構造見学会では無料耐震診断や液状活性触媒炭の実験などを行ないました。写真のご家族は炭パワーのすごさに感激されていました。

受付及びカルテルームそして待合室です。写真でお見せできないのが残念ですが、白い室内は清潔で広々としていて赤い椅子を引き立てています。
患者さん使用のトイレです。車椅子でも入ることの出来る広々としたトイレです。ご老人でも安心して入れるよう手摺り等も取付けています。
消臭・調湿用液状活性触媒炭でマイナスイオン効果のある診察室です。

診療所の外です。根廻ししておいた木々を建物の廻りに移植しています。どの木々も元気です。建物の外観もオフホワイトで統一されています。ガレージ前のコンクリート打ちは終了。駐車場のスペースを造っているところです。

外構も終わり、根回しをしていた樹木たちも植栽され、完成です。
ご夫婦で内科医・小児科医という七里ガ浜診療所は先生方のお人柄と高い技術力、そしてオシャレな建物のおかげで、行列の出来る診療所になっています。

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